ローラ、ダラーラの健闘
昨年はオレカの撤退によりレースから姿を消していたダラーラLMPが、このセブリングで1年ぶりに帰ってきました。2002年のルマンにオレカが出走させたマシンのうち1台を、ロールセンター・レーシングが購入したものです。もう1台はスピネカー・クランデスチームが購入したようですが、セブリングには出走していません。
それぞれルマン本戦に出走する予定であるため、その走りに注目が集まりました。決勝ではトラブルに悩まされながらも完走を果たし、なかなかのパフォーマンスを見せました。リタイヤにつながるような致命的なトラブルが発生しないことがこのマシンの強みでもあるため、些細なトラブルを解決することができれば、ルマン本戦でもよい位置に付けられるでしょう。さすがにアウディに勝つことは厳しいでしょうが。
そのダラーラより速かったのがローラEX257(B160と表記する場合もあり)勢でした。セブリングでは予選でアウディ勢に割り込む速さを見せました。しかし信頼性に乏しく、出走3台中1台しか完走できませんでした。完走した1台にもトラブルが発生していました。
ルマン本戦にはRML(セブリングには出走せず)とインタースポーツ・レーシングがそれぞれ1台ずつ出走させます。このマシンに標準で搭載されるエンジンはAERターボです。このエンジンはハイパワーながら、信頼性に難があります。そのため、インタースポーツ・レーシングは速さよりも信頼性を重視し、AERエンジンではなく、ジャッドエンジンを搭載して出走させています。
予選だけであっても速さでアウディ勢に挑める数少ない存在であるため、ローラ勢には期待がかかります。ダラーラに勝るポテンシャルを持っていることは証明済みですから、童夢、ペスカロロなどの有力プライベーターに挑むことができるかもしれません。ただし、信頼性の確保が最重要課題です。