■Dome
S101
2001年にジャッドエンジンを搭載して初めてルマンに登場したマシン。アウディやダラーラのような目新しさは無い、保守的なマシンです。
ジャッドエンジンを搭載し、FIAスポーツカー選手権で活躍しています。今年の第2戦で見事1-2フィニッシュを飾りました。しかし、開幕戦ではクラージュ・プジョーに敗れています。(第2戦はクラージュ・プジョーは出走していなかった)
2001年の初登場時から見た目上の変化はほとんど無いものの、年々軽量化が進んでおり、初登場時は967kgもあった車重も、現在は915kg以下まで軽くなっています。
今年は、レーシング・フォー・ホーランドからジャッドエンジンを搭載したマシンが2台出走し、近藤レーシングからは無限エンジンを搭載したマシン(シャシーは2002年型)が1台出走します。こちらは初出走のマシンです。
両チームともカラーリングは異なり、レーシング・フォー・ホーランドのマシンは白と黒のツートンカラー(左の写真)、近藤レーシングの方は赤と黒のADVANカラーとなります。
マシンの特徴として挙げられるのが、全体に空気抵抗の軽減を狙ったデザインだということです。リアウイングもアウディなどと比較すると平らなものになっています。また、フロントフェンダーが大きく削り落とされ、少しでも空気抵抗軽減を狙っていることが窺えます。
これらの要因と、強力なジャッドエンジンと合わさって、初登場から2年連続で最高速を記録しています。
このマシンの最大の弱点は、ミッションにあります。昨年は2台出走したのですが、2台ともにミッショントラブルが発生し、うち1台はリタイヤに追い込まれています。これが今年改善されているか注目です。
レーシング・フォー・ホーランドのマシンが搭載するジャッドエンジンは、11000回転で最大出力を発生する、耐久レース用エンジンとしては異例の高回転型ユニットです。
かつては信頼性に問題がありましたが、2002年のルマンでは、ジャッドエンジン搭載車が全て完走を果たし、ほぼ解決されています。
これに対し、近藤レーシングの無限エンジンの方は、ジャッドエンジンと比べて10kgほど軽量ですが、パワーで全く劣っており、高回転域では200bhpもの差がつくと言われています。ジャッドエンジンの信頼性が確立された今、無限エンジンで戦うことに意義は見出せません。
シャシーが前年型、エンジンも不利である近藤レーシングに、上位争いは不可能でしょう。今年の目標は完走です。
レーシング・フォー・ホーランドは、2001年のレースで、アウディに割ってはいる活躍を見せました。しかしワークスの進化にはついていけないようで、昨年は歯が立ちませんでした。今年も厳しいでしょう。こちらの目標は、有力プライベーターのクラージュやパノスに勝つことです。