■Audi R8
2000年に登場し、その年から3年連続の優勝を飾っているマシン。
アウディは今年、ワークスとしてのルマン参戦は行わないため、今年レースを走るのは昨年型のマシンとなります。
今年はチーム郷、チャンピオン・レーシング、アウディ・スポーツ・UKからそれぞれ1台ずつ、合計3台のマシンが出走します。解説は昨年のワークスマシンで行いますが、今年のマシンは各チーム独自のカラーリングとなります。
このマシンの特徴として挙げられるのが、洗練されたエアロダイナミクスと、エンジン、そして優れた整備性です。
リアウイングの翼端版は、約3mmの隙間によって上下が隔てられています。これは翼端板のサイズが制限されているための措置です。昨年、オレカやベントレーが同じ事を試みましたが、10mmほどの隙間になっていました。アウディの技術力の高さがうかがえます。
また、フロントからの空気はラジエターに取り入れつつ、スムーズに左右に流すことができる構造となっています。これは1999年にToyota
TS020が採用したものを、改良したものです。
エンジンは昨年から直噴のFSIエンジンを採用しています。パワーもLMP900ではトップクラスですし、燃費、そしてドライブアクティビティともに優れているといわれています。
リアセッションはまるごと交換可能で、ミッション等にトラブルを負っても、2分ほどで作業が完了してしまいます。それ以前に、昨年は大きなトラブルの発生は無く、交換そのものが行われませんでした。
マシンそのものに目立った弱点はありませんが、あくまで昨年型であるがため、相対的な速さの低下は避けられません。ニューマシンを投入するベントレーは大きな脅威となります。
また、ワークスアウディがこのマシンを走らせた時は必ず好成績を残しているが、プライベーターが走らせると成績が残せないというジンクスもあります。
それでも優勝候補であることに間違いありません。