■Bentley Speed 8
ベントレーが73年ぶりの優勝を目指してルマンに送り込んだマシン。今年は2台出走します。昨年までのマシンは、紅白に塗ってしまうと・・・な外観でしたが、今年のマシンはグループCカーのような、ある種不気味なスタイルになりました。
今年のALMS開幕戦のセブリング12時間レースでは、マシンのレギュレーション違反から予選タイムを抹消され、決勝でもアウディに敗れる結果となりました。
その時の走りからすると、昨年から大幅な進化があることがわかります。それでも、ワークスエントリーの2003年型アウディには敵わないといった感じでした。
しかし、ルマンに登場するアウディはプライベートエントリーの2002年型マシンであり、ALMSのマシンの1年落ちです。これらの点を考慮すれば、ベントレーは今年の優勝最有力候補と言えるでしょう。
昨年からのマシンの変更点として挙げられるのは、エアインテークがアウディ同様サイドに移動したことが挙げられます。
そして最も目を引くのは、カウルがフロントサスを覆うような形状になったことです。これはかつて多くのデザイナーが挑戦したですが、どれも失敗に終わっているものです。これをベントレーはやり遂げて見せました。アウディ同様高い技術力を持っていることがわかります。
ラジエターへの空気の流し方はアウディと同じです。
このマシンはアウディのようにリアセクションを丸ごと交換するようなことはできません。また、内部構造が非常に繊細で些細なことがトラブルになることが確認されており、サスペンション内部構造の弱さも指摘されています。
今年のベントレーはアウディより速いのは確実だと思われます。しかしベントレーアウディより燃費が悪く、レギュレーションの関係からタイヤ幅も狭いため、ピットインの回数はアウディより多くなるのは免れません。
1周13kmのサルテ・サーキットでピットインの間隔を延ばすのは至難の業です。勝利のカギは、アウディよりどれだけ速く走れるかでしょう。まずは、予選で1-2を独占しないことには始まりません。予選での走りに注目と行きましょう。