F1 news 2005:April

■ニュース

トヨタは苦手を克服できるか‐4/12

今期絶好調のトヨタだが、次のレースは毎年苦戦を強いられているサンマリノだ。

▼ヤルノ・トゥルーリ
イモラは毎年、トヨタが苦しむサーキット。オリビエの場合 も、クルマが縁石に乗ったことが原因でトラブルを抱え、それは重大な問題 となった。

マイク・ガスコインが言うように、僕たちは目覚ましい空力の 進化によって、いくつもの問題を解決し、発展してきた。サンマリノでも最新の空力パーツを持ち込む予定だし、これから始まるヨーロッパラウンドで、さらなる成功が訪れるはずだ。

(F1-live.com)


BAR、ジル・ド・フェランをスポーティング・ディレクターに起用 ‐4/9

 Lucky Strike B・A・R Hondaは、新たにレース界で伝説的な人物であるジル・ド・フェランをスポーティングディレクターに任命した。これは、チームをF1世界選手権タイトル獲得に導くための体制強化の一貫である。

 2003年のIndy500の勝者であり、2度のCARTチャンピオン経験を持つ37歳のジルは、20年以上のレース経験を、新たに設けられたレースを統括するスポーティングディレクターというポジションで活かしてゆくことになる。

 ジルは1982年から彼の祖国であるブラジルで、輝かしいレースキャリアをスタートさせた。彼はヨーロッパでのシングルシーターフォーミュラで経験を積んだ後、1992年に英国F3選手権でタイトルを獲得、1995年から2003年シーズン末でドライバーとしてのキャリアを終わるまでの9年間、アメリカのインディカーレースで活躍した。ジルはアメリカのABC及びESPNのエキスパートコメンテーターとして、モータースポーツ番組の解説に携わっているが、今後B・A・R Honda でのスポーティングディレクターの任務に就くことになる。

 ジル自身の持つレースで磨かれた彼の数多くの経験は、25年にわたって自動車産業やモータースポーツに携わってきたB・A・R HondaのCEO ニック・フライや、F1デザインで16年間手腕を発揮してきたテクニカルディレクターのジェフ・ウィリスらの持つ経験を補い、チームのマネジメントと一体となって、必ずやF1での勝利に向けての活力となるだろう。

●ニック・フライ B・A・R Honda CEO
「B・A・R Hondaの2004年コンストラクターズ選手権で第2位獲得という成功は、チームの強い体制の証明であり、卓越したエンジニアリングの追求の結果である。しかしながら、最終目標であるワールドチャンピオンシップ獲得に向けては、まだ不十分な部分が残っていることを認識していた。それを補うものの一つが、高いレベルでのフォーミュラレースにおける実戦経験である。レースでの豊富な実戦経験に勝るものは無く、ジルは直ぐに能力を発揮できる人物だ。彼はレーシングドライバーとして成功した経験と、運転席の外からの分析を結び合わせるという卓越した才能があり、これがチームをチャンピオンの栄光に導くことの助けとなるだろう。また、ジェフ・ウィリスがレースに参画し、レース戦略を含めた幅広い業務に翻弄されるということなく、技術開発のリーダーシップに専心できるようになることも素晴らしいことだ。私自身は、より強くなったHondaとの絆を更に活用し、チーム全体のリーダーシップに全力を尽くすことになる。ジルの役割は、彼の持つ経験を活かし、勝利に導くためのレース戦略を立て、レースエンジニアやテストドライバーらを含むチームワークとモチベーションを高めて、チームの持つ力を最大限に発揮させることだ」

●ジェフ・ウィリス B・A・R Hondaテクニカルディレクター
「ジルのような才能を持つ人物をB・A・R Hondaのスポーティングディレクターに迎えることができるのは、極めて恵まれていることだ。彼のレース経歴が物語っているが、スタッフやドライバーをまとめ上げる統率力と高い分析力をもってレースに取り組むアプローチを兼ね備えた能力は、チームにとって莫大な資産になるだろう。ジルとは最近出会ったばかりであるが、彼の能力ならチームの持つ力を最大限に発揮させることができるだろうと直ぐに感じることができた。そしてその能力は、B・A・R Hondaの技術領域を完璧に補うものになるだろう。ジルと働くことを非常に楽しみにしており、チーム全員が心を込めて彼を歓迎する」

●ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「私にとって、これは非常に刺激的な挑戦ですが、ドライバー経験を活かせる自然な流れであると思っている。私のモータースポーツへの関心は、自らがドライビングすることに留まらず広がっており、今回の機会は今考えられることの中でベストであろう。私は何年か前にジャッキー・スチュワートを通してニック・フライに初めて会い、その時以降チームについて真剣な話をするようになった。そして昨年末になって、私がチームに対しどのように貢献できるかについての話し合いを始めた。B・A・R Hondaチームの持つ能力や可能性は非常に明確だ。今回私がこのような素晴らしい組織の一員に加わるのは、名誉なだけではなく、これまでの話し合いの中でチームが私を必要としていることを強く感じたからだ。ドライバーの現役から退いて以来、私自身がレーサーであるということ含め、本当に多くのことを学んだ。今はこの新しい仕事に対しとても興奮しているが、その一方で今まで一緒に仕事をしてきたABCとESPNの同僚達と別れなければならないことを、とても残念に思っている。仕事をした期間は限られていたが、我々の間には強い絆ができたと思っている」

■(ご参考) ジル・ド・フェラン経歴
 四輪レース界で最も洗練されたドライバーの1人であるジル・ド・フェランは、2003年5月に開催された第87回Indy500を制して歴史に名を残しただけでなく、現役最後のレースとなったシーズン最終戦でも優勝するなど、23年間にわたるレーシングキャリアを多くの輝かしい成績で過ごした。

 フランスのパリで生まれたジルは、彼が9ヶ月の子供だった時にブラジルのサンパウロに移った。14歳でカートを始め、19歳の時にブラジル・フォード1600選手権で優勝。そのレースでの成功により、彼はサンパウロ工科大学を辞め、レース活動を続けるため1988年に英国に移った。

 英国に活動の場を移してからも、着実にキャリアを積み、1991年に英国F3選手権に参戦。翌年ジャッキー・スチュワートの息子のチームであるポール・スチュワート・レーシングのドライバーとなり、7勝を上げ英国F3チャンピオンに輝いた。その翌年から2シーズンの間、同チームからFIAフォーミュラ3,000に参戦。3つのレースで優勝し、1994年シーズンを3位の成績で終えた。

 1995年、レース界に大きな影響を与えたジム・ホールによって、インディカーに参戦するためにアメリカに移ったが、その年のうちに1勝を上げ、ルーキーオブザイヤーを獲得。2000年にモータースポーツの歴史の中で最も多くの勝利を獲得したチームであるペンスキーに加わり、2000年と2001年にCART史上5人となる2年連続のドライバーズチャンピオンを獲得した。また彼は、2000年10月28日にカリフォルニア・スピードウエイで開催されたレース予選において、平均時速241.428マイル(388.458km/h)を記録し、クローズドコースにおける世界最高速度記録を塗り替えた。

 ジル・ド・フェランは妻アンジェラとの間に、10歳のアンと7歳のルークの2人の子供を持つ。

(ホンダプレスリリース)


遅すぎるBAR、空力に深刻な欠陥か ‐4/10

 今期未だにノーポイントのBARだが、今年のマシンには自信を持っていると言う。

▼ジェフ・ウィリス
直さねばならない問題がいくつかあるのは確かだ。いまは、問題解決に向けて集中している。マシン自体はいい。デザインもいいし、軽量であり、勝利に向けてあらゆる重要な要素が詰まったマシンだ。いまのところ、空力パフォーマンスがいまいちなので、改良に向けて作業に集中している。私たちには能力も技術力も、素晴らしいチームワークもある。集中して頑張れば大丈夫だろう

(イモラに向けて)空力の開発を主に行っていく。もちろん、エンジンは新品を使用する。どんなエンジンを積むのかはこれから決める。

レースでの勝利に向けて何か特別なことをするつもりはなかったが、スタートから燃料をフルに積む作戦に出た。レースではこの戦略が当たった。ピットストップの勝負でもフェラーリに勝ち、私たちの力を見せつけることができた。ジェンソンもフェラーリには負けていなかった。ブレーキが心配だったのでデ・ラ・ロサには先に行かせたけれどね。いいところはたくさんあったし、ラップタイムも5番手だったのでそれほど悪くはない。いまはいわゆる、精神修養の時期だ…

(AUTOSPORT WEB)


クルサード、リウッツィ起用を支持 ‐4/7


 次戦よりチームメイトがビンタニオデイビッド・クルサードは、次からの3レースでクリスチャン・クリエンに代えてビタントニオ・リウッツィを起用するというチームの決定を支持した。彼の考えでは、リウッツィを母国のイモラでデビューさせるのは‘いい判断’だという。

 さらにクルサードは、彼らが2台目のマシンを交代でドライブすることは、シーズンが開幕したときから明言されていたと付け加えた。
▼デビッド・クルサード
当然のことながら、クリスチャンはイモラでドライブできないことを残念に思うだろう。だが、彼はF1ドライバーとしての自分の成長に大いに自信を持ってもいいと思う。

彼らが2台目のマシンをシェアすることは、シーズン初めから明らかだった。トニオをイモラでデビューさせるのはいい判断だと思う。彼がよく知っているコースだし、F3000では勝ったこともあるからね。

自分がグランプリにデビューした時のことは今でもよく憶えている。その特別な瞬間を彼と分かち合えるのを楽しみにしているよ。

(AUTOSPORT WEB)


レッドブル、サンマリノからリウッツィを起用 ‐4/6

サードドライバーはスコット・スピードか

 レッドブル・レーシングは、4月24日のサンマリノGPから3つのグランプリで、ビタントニオ・リウッツィがクリスチャン・クリエンに代わってレースに出走することを明らかにした。

▼ビタントニオ・リウッツィ
F1でレースをするチャンスを与えられてとてもハッピーだ。それは僕がレースを始めたときからの目標だったからね。初レースがイモラでの僕のホームGPになるのだから、僕にとっては特別にエキサイティングだよ。これは僕にとって素晴らしいチャンスであり、もちろんこのチャンスを最大限に生かしたいと思っている。

クリスチャンは最初の3レースでとてもいい仕事をしたし、僕らの車に高いポテンシャルがあることは明らかだ。土曜日の朝に早起きしなくちゃならなくて、やるべき仕事が待っているというのは、きっとステキなことだろうと思うよ!

(AUTOSPORT WEB)

 金曜のサードドライバーはレースに向けてのデータ採りが目的なのに、リウッツィはセッション中にコースアウトするなど、サードドライバーとしての働きはあまり認められたものではなかった。レッドブルは来期、クリエンとリウッツィのコンビで戦う予定らしい。これにテストドライバーも新人となると、少々危ない気がする。


IRLに参戦のブリスコ、トップ快走も無念のリタイヤ ‐4/4

IRL第3戦 セント・ピーターズバーグ:優勝はウェルドン、AGRが1-4位独占、ホンダは1-5位独占

 IRL史上初のロード・レースとなった第3戦セント・ピーターズパークは3日、決勝レースが行われ、ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーンレーシング:ダラーラ・ホンダ)が優勝し、2-4位にはチームメイトのトニー・カナーン、ダリオ・フランキッティ、ブライアン・ハータが続き、アンドレッティ・グリーン・レーシングが1-4位を独占した。

 100周のレースは波乱に満ちた展開だった。ポールスタートのハータがトップを走っていた14周目、予選2位のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー:ダラーラ・トヨタ)がラップダウンのA.J.フォイト4世(A.J.フォイト・エンタープライズ:ダラーラ・トヨタ)と接触してリタイヤとなった。

 ここでフルコース・コーションとなり、ほとんどのマシンは3ストップに作戦変更しピットに戻る中、チーム・ガナッシ・レーシング(パノス・トヨタ)の2人、ライアン・ブリスコとダレン・マニングはあえてピット入らないというギャンブルに出た。この賭けははまり、ブリスコ-マニングでガナッシは1-2フォーメーションをつくった。

 ところが残り14周となったところで、2位のマシングは追ってきたカナーンと接触し、大きく後退した。さらにその5周後、43周にわたってトップを快走していたブリスコのインに、カナーンが飛び込んだ。このときブリスコはコースアウトし、ウォールに激突レースに復帰できなかった。ウェルドンはカナーンの激闘を眺めながら難なく2位に。この直後にウェルドンがカナーンの一瞬の隙を突きトップに立ち、今期2勝目を挙げた。

 1-4位を占めたAGRに続いて5位に入ったのはビットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング:パノス・ホンダ)で、ホンダは冠スポンサーを勤めたレースで1-5位を独占した。

▼ダン・ウェルドン
僕はちょっとした戦略と数少ないチャンスを生かせただけで、クラインツール/ジムビーム・チームが上位を走れるようにしてくれた。

アンドレッティ・グリーン・レーシング・チーム全体にとって素晴らしい日になった。チームメイトといっしょに1-2-3-4フィニッシュができるなんてめったにないことだし、またやろうったってそう簡単にはいかないだろう。これをセント・ピータースバーグで果たせたということがまた格別だ。

▼ライアン・ブリスコ
我々は、本当に素晴らしいレースをすることが出来た。週末はずっと苦しみ続け、予選では何とか10番手に入れた状態だったのだが、チームの仕事は素晴らしく、決勝での私のクルマはパーフェクトだった。完璧な作戦、完璧なピットストップでレースをリードし続け、優勝に向かって戦えたことは素晴らしい。結果には失望しているが、これもレースだ。

(AUTOSPORT WEB)


マクラーレンの課題は予選 ‐4/5

 レースではルノー勢と対等のパフォーマンスを見せているマクラーレンだが、予選での速さが足りず、トップ争いができずにいる。

▼キミ・ライコネン
僕らは、予選でマシンのベストパフォーマンスを引き出せないだけなんだ。今に始まったことじゃないよ。昨年も似たような問題を抱えていたし、一昨年もそうだった。僕らのマシンはタイヤにすごくやさしいから、おそらく酷使はしていないと思う。

レース中のマシンの速さはいい。特に、コース上にさらにラバーが付くと、マシンはすごくドライブしやすくなる。でも、それでは遅すぎるよね。予選のポジションをアップするために、何かしら手を打たなければならない。そして、優勝を目指してトライするんだ。

そのために、作業を続けなければならないね。たぶん、マシンの何かを変更しなくてはならないだろう。いくつか新しいパーツを投入する予定だから、うまくいけば状況が好転するだろうね。

(AUTOSPORT WEB)

 ■ニュース
F1 news 2005:April