F1 machine:Good machines

■名マシン集

 F1に参加するチームは、ライバルに勝つために少しでも早いマシンを目指して開発します。ここでは、時代を作った名マシン達を紹介します。


◆1988 - McLaren MP4-4

 ブラバムから引き抜いた「奇才」ゴードン・マーレイのデザインによるシャシーに、ウィリアムズから奪い取った、当時最強のホンダエンジンを搭載した「最強マシン」。このマシンをアラン・プロストとアイルトン・セナの最強コンビがドライブし、シーズンを制した。

 16戦中優勝15回、PP15回、フロントロー独占12回、レース1位周回占有率97%という驚異的な記録を打ち立てた。これはF2002にも破れなかった

◆1993 - McLaren MP4-8

 F1マシンのフロントタイヤは、空気抵抗非常に大きく、後方に大きな空気の乱れを発生させる。その空気がリヤウィングに流れると、ダウンフォースが生まれにくくなる。

 マクラーレンはフロントタイヤからの乱れた空気を、横に逃がすために、フロントサスペンション後方に整流板を設置した。その整流板こそ、バージボードである。

 現在このパーツは、形状こそまちまちだが全チームに採用されている。

◆1993 - Footwork FA14

 リヤウィングの翼端板を前に延長し、その先にメゾメット・ウィングと呼ばれる小型のウィングを初めて取り付けたマシン。

 当然レギュレーションでリヤウィングの大きさは決まっているのだが、ドライブシャフトより前の空間には規制が無いことに目を付けて開発された。

 これは後に禁止されてしまうが、非常に効果が大きかったようで、低速コースでは全チームが採用した。

◆2000 - McLaren MP4/15

 チムニーとよばれる、サイドポット上の「煙突」を初めて搭載したマシン。

 これはラジエターを抜けた空気が、ウィング下に流れ込まないようにするためのもので、ラジエターのクーリング性能は落ちるものの、リヤのダウンフォースの増大に役立った。

 このマシンはその年ナンバーワンの性能を持っているといわれた。ところが、チームの作戦のまずさや、雨絡みのレースが多かった(このチームは雨に弱かった)ことなどから、最強マシンを持っていながらタイトルを逃してしまった。

 このマシンの最大の特徴である「煙突」は、このシーズン中にフェラーリ、ウィリアムズにコピーされ、その後一時廃れるも、2003年には中堅チームを中心に、多くのチームが採用するようになった。ところが本家のマクラーレンは、これを2001年を最後に捨ててしまっている。

◆2001 - Sauber C20

 フロントサスペンションのロワー・アームが、ノーズ下で一体化せずに、ノーズ左右に固定される「ツインキール」という革新的な技術が採用されたマシン。

 これは、ノーズ下にパーツが無くなるため、多少サスペンションの強度は落ちるが、空力的に効果が大きかった。

 この新型サスペンションと、ニック・ハイドフェルド、キミ・ライコネンという実力、容姿ともに優れたドライバーの力により、コンストラクターズ・ランキング4位を獲得した。自動車メーカーの支援を受けずに、この成績を残せたのは素晴らしいことである。

◆2002 - Ferrari F2002

 前年、ライバルに大きな差をつけてチャンピオンを獲ったフェラーリが、2002年、更なる高みを狙って投入したマシン。第3戦ブラジルGPから登場し、圧倒的な速さを見せた。

 このマシンの特徴は、エンジンとギヤボックスの小型によるリヤの低重心化にある。また、ブリジストンタイヤとのマッチングもあり、非常に優れたコーナリング性能を誇った。

 優れたマシン性能に加えて、ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリチェロ、という優れたドライバーにより、フェラーリはこの年17戦中15勝を果たし、「F1をつまらなくした」とまで言われた。

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