Season review 2004:Dribers' Championship(1)

■ドライバーズポイント推移

 2004年シーズン・レビューの1回目は上位陣のドライバーズ・ポイントの推移です。昨年との比較も交えて見ていきたいと思います。
 

 
バリチェロの安定がチャンピオンを決定を遅らせた
 ドライバーズ・ポイントの推移を折れ線グラフにまとめてみました。M.シューマッハの強さが圧倒的だったことが改めてわかります。ただ、同じく彼の独走だった2002年と違うのは、序盤にバリチェロが安定して2位を確保していたことです。これが新ポイントシステムの影響もあって、M.シューマッハのチャンピオン決定を第14戦にまでずれ込ませました。

 バトンは前半戦バリチェロに追いすがっていましたが、第8戦アメリカGPでのノーポイント、続くフランス、イギリスGPでの不調で差が広がりました。バトンと僅差で争っていたトゥルーリは、チームとの関係が悪化し、フランスGPを最後にポイントが途絶えました。アロンソは後半戦に死に物狂いの走りで目立ちましたが、トゥルーリの不調によるものが大きかったと思われます。

 信頼性に悩まされたマクラーレンの2人と佐藤は僅差の争いでしたが、マシンの好調をレース結果に生かすことのできたライコネンに軍配が挙がりました。
 

 
好調ルノー、実は成長していない
 昨年比で最も向上したのはBARのバトンでした。2003年より70ポイント近くも上乗せし、3チーム6人を抜きました。バトンに次ぐ向上を見せたのはチャンピオンのM.シューマッハでした。昨年はすわ引退かと騒がれたM.シューマッハですが、衰えは全く感じられません。つまり、昨年が特殊だったのです。

 これに対して、ウィリアムズとマクラーレンの没落は深刻でした。特にライコネンの下げ幅が大きく、遅いマシンの影響をもろに受けたことがわかります。モントーヤとクルサードも落ちましたが、ライコネンよりは緩やかで、遅いマシンなりにポイントを稼ぐ走りができていました。

 ルノーの2人はアロンソ、トゥルーリともに2つ順位を上げました。ルノー自体はコンストラクターズ・ランキング3位に順位をあげたことから、成長したと見られるルノーですが、獲得ポイントは昨年からほとんど変化が無く、大きく向上したフェラーリとBARとは大違いでした。ルノー勢は前半戦にバトンと互角に争っていましたが、後半戦はみるみるうちに戦闘力を失いました。安定性に優れるBAR006に対して、ルノーR24は扱いにくいマシンと言われていました。開発に限界があったのでしょうか。そんな中でルノーがコンストラクターズ・ランキング3位を維持できたのは、重ねがさねウィリアムズとマクラーレンの没落が相当深刻であったことによります。
 

 
安定が全てだった
 上のグラフは昨年2003年のドライバーズ・ポイントの推移です。壮絶な混戦であったことがわかります。今年のグラフは各ドライバーの傾斜がほぼ一定なのに対し、2003年は傾斜がまちまちで、誰もが安定してポイントを獲ることができなかったことがわかります。レースごとに各チームの戦闘力が入れ替わっていたのです。

 今年はレースのトップ3はM.シューマッハ、バリチェロ、バトンでほとんど固定されていました。ランキングもそのままになりました。これに対して4位以下は混戦でした。ここにはルノー、マクラーレン、ウィリアムズ勢と佐藤がいます。フェラーリの2人とバトンは年間を通して安定していましたが、それより下はシーズン中に何度か序列が変わっていました。佐藤は信頼性の問題で速さを生かせませんでした。

 今年のランキングトップ3は「安定した」ドライバーが独占しました。トップ5チームのドライバーのうち、他の7人は何らかの不確定要素を抱えています。「不安定」佐藤、「予選男」トゥルーリ、「危険人物」アロンソ、「アグレシッブ」モントーヤ、「むらっ気」R.シューマッハ、「精神力不足」クルサード、「マシンなりの」ライコネン・・・。

(続く)

 ■ドライバーズポイント推移
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