アロンソは勝つチャンスが2回あった
さて今回のメインテーマである、アロンソが勝つことができた可能性を探っていきたいと思います。
・スタートでバリチェロを抜けなかった
ルノーのスタートには非常に定評があります。しかもアロンソはレーコードラインである、外側スタートでした。それを生かしてアロンソは、スタート直後に一時バリチェロの前に出ました。ところがその先の伸びはフェラーリが圧倒的に速く、軽々逆転されてしまいました。
スタートで2位を守ったバリチェロですが、その後のペースが上がりません。アロンソはそれにつかえる形になってしまいました。これで自身のピットイン直前の16周終了時点で、トップのシューマッハから4秒も差をつけられました。
しかし、1回目のピットを済ませた時には、シューマッハと2秒差にまで縮まっていました。
つまり、もしアロンソがスタートでバリチェロを抜かし、かつシューマッハに2秒以内を走行していれば、シューマッハが1回目のピットストップを終えた21周目で、アロンソがトップに立っていたことになります。
・遅いマシンに詰まる
1回目のピットストップを終えると、ミナルディの2台とジョーダンの2台で構成される4台の周回遅れがトップの前に立ちふさがりました。シューマッハは27周目に、1秒のロスでこの集団を突破しましたが、アロンソは2秒ロスしてしまいました。
今度は2回目のピットストップの後、トップの前に立ちふさがったのは、まだ2回目のピットインを終えていなかったラルフ・シューマッハでした。ミハエルは1周でラルフをパスしましたが、アロンソは3周かかりました。これにより4.5秒もシューマッハから離されてしまいました。
3回目のピットストップを終え、シューマッハとアロンソの差は6.4秒でした。遅いマシンに詰まっていたために、ロスしてしまったタイムは、2.0+4.5秒、つまり6.5秒だったわけですから、遅いマシンをスムーズに処理することができれば、ここでもトップに立つことができたと言えます。