やっぱり速いのはフェラーリ、でもシューマッハはダメ
今回のレースで1分37秒台を記録できたのは、ライコネン、ミハエル・シューマッハ、モントーヤの3人でした。また、上のグラフを見ればわかるように、その3人のラップタイムは伯仲しています。
ミハエル・シューマッハは、レース前半の大半をライコネンの後ろで過ごし、ライコネンが消えたところでバージボードを破損してますから、本来はもっと速く走れていたはずです。結果はフェラーリ、シューマッハが敗れた形になりましたが、未だ最速の座にあることは変わりありません。
シューマッハはライコネンに抑えられたことで優勝を逃しました。もし、スタート時にドライタイヤでスタートしていたなら、トップを走り続けていたでしょう。たとえレインタイヤでスタートしていても、1回目のピットイン時にミスが無ければライコネンの前で復帰できたはずです。それだけでなく、レース終盤でのバージボード破損がなければ、逆転の可能性もありました。つまり、最速だったフェラーリにとってスタート時のタイヤ選択のミスは致命傷とはならなかったのです。敗因のほとんどはシューマッハ自身にありました。
ライコネンは光った
その「最速フェラーリ」を抑え続けたライコネンは評価できます。38周目の直接対決でシューマッハを倒したこともそうですが、ピットイン直前の29-31周目に3周連続で1分37秒台を記録したのは圧巻でした。上のグラフを見れば、そこだけ飛びぬけているのがわかります。レースの活躍はナンバー1のライコネンですが、予選で大きなミスをしました。これはいただけません。優勝はお預けで然るべきかもしれません。
ウィリアムズはどうでしょうか。モントーヤのラップタイムのみを見れば、フェラーリやマクラーレンと互角のように見えます。しかし走る環境はモントーヤはライコネンやシューマッハに比べて格段恵まれていました。
マクラーレン勢は1ストップでしたから、重い状態でのドライブを強いられ、タイヤ磨耗も大きいものでした。フェラーリのシューマッハはそのマクラーレンのライコネンにふさがれ続けていました。加えてライコネンにはシューマッハのプレッシャーがありました。それに対してモントーヤは2ストップ作戦だったため、マクラーレン勢のように重い状態なることはありませんでした。さらにモントーヤは、ほとんど前をふさがれることもなく、逆に追い立てられることも無く、自分のペースで走ることができました。
人より恵まれた環境で走れたというのに、タイムが人と互角というのでは困ったものです。やはりFW25は良いマシンとは言えないようです。優勝を逃したのは痛かったでしょう。ウィリアムズは明らかにフェラーリに対して劣っていますし、マクラーレンにも遅れをとっています。さらに、ウィリアムズは既に2003年型車で走っていますが、フェラーリとマクラーレンは未だ2002年型車です。両チームが新車を投入したら、一気に差が広がる可能性があります。
さらに、後方からはトヨタやルノーの影が迫っています。特に今回のレースではトヨタの速さが光りました。とは言え、パニスがモントーヤに追い抜かれるなど、まだトップ3チームとの差はあります。しかし、現段階ではルノーやザウバー、BARより速いと言えるでしょう。といってもこれは微々たる差です。次戦ではどうなるかわかりません。